今日はふれあいの原点についてお話していきたいと思います。 ふれあいの効果って何があるのかな?とお思いになられている方には是非お読みいただければとおもいます。 私の赤ちゃんマッサージクラスでは赤ちゃんとの触れ合いについてお話させていただいています。クラスではもっとわかりやすく説明しているのですが、思うところを書き綴っていきます。 ふれあいってなんで必要なのでしょうか。 触れるというのは、五感の中の一つです。 「食べる」「見る」「聞く」「嗅ぐ」そして「触れる」ことです。 そしてひとつご参照いただきたいのが、 マズローが分類する自己実現理論による5大欲求には次のものがあります。 「1.生理的欲求(physiological need)」 「2.安全の欲求(safety need)」 「3.所属と愛の欲求(social need/love and belonging)」 「4.承認の欲求(esteem)」 「5.自己実現の欲求(self actualization)」 が言われています。 生理的欲求(physiological need) 生命維持のための食欲・性欲・睡眠欲等の本能的・根源的な欲求 この欲求が満たされない場合、人間は生きていくことができなくなる。 安全の欲求(safety need) 安全性・経済的安定性・良い健康状態・良い暮らしの水準など、予測可能で、秩序だった状態を得ようとする欲求 病気や不慮の事故などに対するセーフティ・ネットなども、これを満たす要因に含まれる。 この欲求を満たすために一生涯を費やす人が、世界にはたくさんいる。 所属と愛の欲求(social need/love and belonging) 情緒的な人間関係・他者に受け入れられている、どこかに所属しているという感覚 この欲求が満たされない時、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなり、鬱状態になりやすくなる。 この欲求が十分に満たされている場合、生理的欲求や安全の欲求を克服することがある。 承認(尊重)の欲求(esteem) 自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求 尊重のレベルには二つある。低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる。マズローは、この低い尊重のレベルにとどまり続けることは危険だとしている。高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。 自己実現の欲求(self-actualization) 自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化したいと思う欲求。すべての行動の動機が、この欲求に帰結されるようになる。 上記はWikipediaより引用させていただきました。 何が言いたいかと申しますと、人が生きていくためには色々な欲求があります。 赤ちゃんが生きていくには満たされていかないと生きていけないということなのです。 体の要求だけ満たしてあげればいいというものではなく、赤ちゃんには赤ちゃんなりの必要な欲求があります。 食べて寝ているだけではありません。 大きくなれば自分で自己実現に向かい合うことができますが、赤ちゃんは自己実現を満たすためには誰かがそばにいてくれないとできません。 赤ちゃんは生まれてきたばかりの人間ですが、五感というものが特に発達しています。 その中でも「触れる」ことにかけては群を抜いて感覚が優れています。 そうなんです。触れてもらい、語りかけてもらい、必要なものを与えてもらい、満たしてもらい、安心・信頼を獲得していき続けることで一人前の人間として成長していくのです。 赤ちゃんのふれあいの先にあるものというのは赤ちゃんの欲求(赤ちゃんの伝えたい声)です。 そしてわが子がどんな欲求をしているのか聞き届けてあげることなのです。 聞き届けられることで赤ちゃんは安心できます。 大人への信頼も獲得していくことができます。 赤ちゃんも赤ちゃんなりに親を愛したいと思っています。 うれしいこと、楽しいこと、つらいこと、困ったことなどを伝える手段を持ちたいと願っています。 笑ってみたり、困った顔をしてみたり、じーっと見つめていたり、気持ちよさそうな様子をみせてみたりと赤ちゃんも親とじっくり向き合いたいので観察しています。(親である自分を見られているんですよ) 私は赤ちゃんの泣き声は赤ちゃんの伝えたいことがあるメッセージだと言い続けています。 メッセージが聞き届けられた時の赤ちゃんの表情を見てください。 顔だけでなく体全体の力の入り具合もです。 聞き届けられている赤ちゃんは非常に落ち着いています。力も入っていません。 とても穏やかなのです。 どうしても赤ちゃんのメッセージが分からないときには五感を満たしてあげてくださいとお伝えしています。 先ほど述べた「食べる」「見る」「聞く」「嗅ぐ」そして「触れる」です。 それと赤ちゃんのココロを満たしてあげる努力も大切なのです。 あれやこれやと手を尽くしてみてもわからないことだってあるかもしれません。 しかし、逃げずそらさず向き合ってもらっているのであれば赤ちゃんに親の思いは伝わります。 ふれあいからわかることは赤ちゃんから今伝えたい声です。 平たく言えば、親とお話を楽しみたいのです。 心地よい人から触れられることはココロがオープンになります。 それが幼子であればオープンまでの時間はとっても早いです。 少し大きくなった子どもであっても触れることで少しずつオープンにしていくことができます。 心がオープンであれば今思っていること、考えていることが伝えやすくなるのです。 満たされている心はとても穏やかな気持ちになれます。 人間の文字の 人 と 間 の間には何があるのか。 人と人の間の通い合うココロなんだと思います。 ココロ通わせていくことで親子のきずなが揺らぎない深いものになっていくものだと思います。 |
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